死人の書/FF零式



 魔導院の図書館には、膨大な蔵書が収められている。
 そのすべてが歴史だ。人の死を見つめ、国の歩みを描き、あるべき道を説き、心躍る物語を歌う。
(このあたりに……)
 トレイが足を止めたのは、立ち止まる者も稀な最奥の書架だった。たわむ板に支えられた年季の入った本棚には、トレイの目線の遙か上まで中綴じの本が詰めこまれていた。どんどん入れ替えられているはずなのに、かび臭さが鼻をつくのは、陽の光を浴びぬ本たちのせめてもの叫びだろうか。
 死人の書だ。
 いつか、トレイの名もここに並ぶ。きっと、そう遠くない未来に。
 悲観ではない。揺るぎない事実だ。簡単に死んで今までの人生を無駄にする気もないし、零組の仲間に迷惑をかけようとも思わないが、死ぬときは死ぬ。
 分厚いカーテンに守られた薄暗い空間にたたずむ。数列の本棚を隔てた向こうには自習や読書に励む生徒の姿が垣間見えるのに、底冷えがするほどの孤独感が押し寄せようとするのはなぜだろう。
(この錯覚についても調べなければ)
 知識の収集は、もはや趣味の域を超えていた。自覚はある。死した後なにが残せるわけでもないのに、暇さえあれば本を読み、先人の話を伺い、また思索する。
 見えない未来を見たいのか、あるいは、気づかぬなにかから目を背けているのか。考えたところでわかるはずもない。だが、眠りに落ちるほんの一瞬の隙を突いて、色も知れぬ気配が泉を暗く濁らせようとする。
 目的の1冊は、最近あけられたとおぼしき空間の多い書架に収められていた。無数の本の中に埋没する手書きの名前を視線でなぞる。
 手に取ればひんやりとして、雨降る戦場で抱き起こした同胞の肌の冷たさを思い起こさせた。
 あるいはそれは、かつて亡くした誰かの涙だったかも知れない。



 ナインがそれを見かけたのはたまたまだ。
 戦時下と信じられないほど穏やかな陽差しが降り注ぐ、人気のまばらな広大な庭園の端。何の気なしに通りがかっただけだった。まったくもって偶然、選択権があるならば見つけたくもなかったし、見ない振りしていいものならそのまま通り過ぎたかった。
 嫌いな相手ではないし、苦手というわけでもなかったが、その整いすぎた面差しは直視するにも勇気がいるし、なんかむかつく。本人は至っていい奴だ。話もよく聞いてくれるし、懐も深い――ただし、話が長すぎていらいらする。
 スルーしきれなかったのは、彫像のような横顔に、不吉な翳りを見た気がしたからだった。
(どうせ、つまんねえことでもクソ面倒に考えてんだろ)
 それと、青々とした芝に投げ出された靴の先にまとわりつく、黄色い毛玉を見つけてしまったから。
「チョコボ……の、ちび?」
 あれは、エースが探していたうちの1羽ではないだろうか。距離があって首のリボンの色はよく見えないが、多分、脱走したチョコボだ。逃げたのが何羽かは忘れたが。
 めずらしくも芝生に直接腰を下ろしたトレイは、ひなチョコボの存在に気づいていないようだった。スラックスの裾を引っ張っても、つま先をつついても、膝の上で跳ねても、いっこうに気にする様子がない。
 チョコボもじゃれていいところの判別がついているらしく、膝より上には上がろうとはしなかった。膝から下にかけてを、ちょこちょこと飛び回っている。
 ぼりぼりと頭を掻いたナインは、重い足を引きずって級友の元へと向かった。
「どうしたんです、ナイン。今日はまた一段と派手なバックルですね」
 顔も上げずにこれだ。
 手を伸ばせば届く位置に陣取り――この距離なら、なにが起きてもナインが有利だ――つむじを見下ろす。チョコボが大きく跳ね、トレイの靴の向こうに飛びこんだ。どうやら隠れたらしい。
「あぁ? ケンカ売ってんのか!?」
 確かに、今日のバックルは極限まで派手でごてごてだ。腹に要塞をつけてるみたいだねと、ジャックに笑われた。骸骨やら銃弾やらを散りばめた凶悪なデザインがそう見えたらしい。眼窩には真っ赤なラインストーンがはまっている。
「売る気も買う気もありませんが、あまり派手なバックルは人品を疑われかねませんよ。女性陣が気づく前に替えることをおすすめします。有名なことではありませんが、クイーンは知っているでしょう」
「文句でもあんのか、あぁ?」
 弓使いの繊細な指先が表紙をなでる。本を閉じ、トレイは顔を上げた。
 からかっているのかと疑ったが、色素の薄い目は大まじめそのものだった。降り注ぐ木漏れ日に、深みのある濃い金髪が赤く輝いている。靴の向こうから顔をのぞかせたチョコボは、毛並みをまだらに染めてこちらをうかがっていた。
「特に文句はありませんが、隣に並ぶのはちょっと」
 こめかみが火を噴いたかも知れない。
 その時点で全力でケンカを売っていることに気づけ、と天然気味――いや、そんな可愛いもんじゃない、ただ空気が読めないだけだ――の級友を睨みつける。第一、文句ならすでに言ってる。
「な・に・が、ちょっと、だ! はっきり言いやがれ!」
 まったくいらいらする。
「それと、一番下の金具が外れかかっていますから、直した方がいいです」
「ひとの話聞いてねえなてめえ」
「聞いていますよ。ただ、良識というか、道徳や品性を考えると口にするのははばかられるので、どう答えたらいいものかと」
 無表情に言い切られた。
「馬鹿にしてんのか?」
「していませんよ。君の勘が鋭いのは、本質を見抜く能力が備わっているからです。知識や考えは薄いかも知れませんが、そればかりがすべてというわけではないでしょう。あった方がいいのは事実ですが」
「やっぱ馬鹿にしてんな、コラ! 上等だ、やるか!」
「馬鹿にしてませんしケンカもしませんよ。君を馬鹿とも思いません。馬鹿というなら私の方がよほど当てはまるのではありませんか」
 言って、本を持ち上げてみせる。
 表紙の名に目が留まったのはそのときだ。それに気を取られて、トレイのどこが馬鹿なのか、うっかりと聞きそびれた。
「イザナ……」
 どこかで聞き覚えがある名前だ。確か、誰かの知り合いの――。
「ところで、このチョコボのひなとは知り合いですか?」
 チョコボが歌うようにさえずった。トレイの足を駆け上り、引き締まった腿の上で跳ねる。ようやく注意を向けられたことが嬉しかったらしい。なにこれ、と言わんばかりにゆがけをつつくのを、本を膝に手放した左手がやわらかく制する。
 そっとすくい上げて、芝生に下ろした。人殺しの手が小さな命を慈しむ。
「知らねえ」
「そうですか。牧場から逃げ出したのでしょうね」
「なんで、んなもん読んでんだ?」
 語り出すと止まらない男が、ひどく話しづらそうにしている。関わらなければ面倒なことにはならないとわかっているのに、気にかけずにはいられない。
 理由は簡単だ。
 ここで訊かなければ、疑問を解決できる日が来るのかわからないからだ。次の任務で、どちらかが命を落とすかも知れない。そうなれば、存在していたことすら忘れてしまう。忘却は記憶の砂を攪拌し、二度と手の届かないところへ押しやってしまうだろう。
 万が一思い出せたとしても、それは褪せた絵画の向こうの世界。肌に触れるような生々しい存在感など喚起できようはずもない。言葉を交わし、ともに生きていたはずの自身さえ、そこでは虚構の存在だ。
 呼吸さえも思い出せない。
「マキナがこの間言っていたでしょう。少し、気になりまして」
「覚えてねえよ」
「私たちが彼を殺した、と。マキナはそう言いました。正しくはありませんが、間違ってもいません。直接的に手を下したわけではなくとも、我々の到着が間に合わずに死なせてしまったことは事実ですから」
 よく覚えているものだ。名もその存在すらも忘れていたはずなのに、生者であるマキナの言葉はこぼれ落ちなかった。
「で?」
 思い出せたのか、とは訊かなかった。すり寄るチョコボを指先であやしながら、トレイはひとつうなずく。
「私には思い出せないという結論に至りました」
「なんだそりゃ」
「極秘任務記録は閲覧できませんし、マキナから詳細を聞けたわけでもありません。情報は少ないですが、結論を出すには十分でした。こうして記録を読んでも、彼の名を声に乗せても、記憶は何一つとしてよみがえらない」
 嘘だ、と直感する。
 なにかは思い出したのだろう。それを口にすることができないだけで。つっこむのは簡単だ。だが、イザナという人物が何ものかも、マキナとどんな関係なのかも思い出せないナインに、そんな資格はないだろう。
 それくらいはわかる。
「死者の忘却は、ある意味合理的なシステムです。覚えていては走れない、未練があれば進めない、顧みれば戦えない。私たちは闘士ですから」
「ふん。どんどん戦って、どんどん忘れて、死んだら忘れられて終わりってか。上等だ。俺らは候補生だ。覚悟なんかとっくにできてら」
「……そうですね」
 言いよどむ姿にらしくないものを感じ、一気にストレスが臨界を突破しそうになる。奥歯をかみしめ、かろうじてこらえる。果敢にもトレイの肩によじ登ろうとする、無邪気なチョコボの姿がナインを押しとどめた。
 いらいらと視線をそらす。
「どれほど知識を溜めこんでも、私はそれを忘れません。覚えれば覚えた分だけ積み重ねられる。でも、人の名だけは、こぼれ落ちてしまう……戦い、死した者の名をどれほど忘れたのか。それすら思い出せない」
「うるせえよ、いい加減黙れ」
「悲しみにとらわれることがないようにという心遣いなら、なおさらいらないとは思いませんか。悼まれることのない死者の魂を思うと、胸が痛みます」
「てめえが馬鹿っつった理由がわかったぜ。そんなつまんねえことうじうじ考えてっから、脳みそ湿るんだ」
「脳に限らず、臓器は乾燥しないものです。仮に……」
「あんまうざってぇこと言ってると刺すぞ、オラ!」
 腿のあたりにつま先をぶつけると、さも嫌そうに眉を寄せる。肩の上のチョコボが、非難するように甲高い声を上げた。
「なにをするんです」
「てめえが黙んねえからだ。んなつまんねえことばっか言いやがって……てめえなんか見つけなけりゃよかったぜ!」
 腿を軽くはたく手を蹴りつけたくなったが、弓術家の指を痛める愚は知っている。次はないぞと心に誓い、手近な地面を蹴りつけた。
 不本意そうにトレイは首を傾ける。チョコボならまだしも、大の男がやったって可愛くも何ともない。おまけに、顔は無駄にいいし。
「君がいらだっているのはわかりました」
 こっちの話は聞くし、理解しようとする姿勢も悪くない。
「ですが、疑問には思わないのですか」
 だが、わからないからと何でもかんでも引っかかったことを質問してくるのは、心底やめてほしい。チョコボを肩に乗せたまま、表紙を指先で軽く叩く。
「なぜこのようなものを残しているのだと思いますか? 私たちは罪悪感すら持てないというのに。いわば贖罪なのでしょうか。でも、それは誰の? 覚えている者が忘れた者に宛てた……」
「うるせえ!」
 拳が当たらなかったのは、トレイが避けたからだ。チョコボを両手の中にしっかり保護しているのは、さすがというかなんというか。特に動物好きではない気もしたが、踏みつぶすことが怖かったのか。
「いきなりなんです、乱暴な。チョコボにケガをさせたらどうする気ですか」
「くだらねえことばっか言うからだ! 腐る!」
「腐るとは、具体的にどこがです?」
「どこもかしこもだ! そんな重要なことかよ、今考えることかよ。ぐだぐだうぜえんだよ!」
 今日このときに招集がかかったら、彼は死にそうな気がする。
「そうですね。確かに考えても仕方ないことでしょう。私も君を忘れるし、君も私を忘れる。それだけが事実なのだから」
「俺がてめえより先に死ぬって言いてえのか、コラ!」
「単に確率の問題でしょう」
「確率なんか知るか! 俺がてめえより先にくたばるなんて、あるわけねえ!」
 ナインの怒りなどどこ吹く風、チョコボを肩に乗せたトレイは身繕いをはじめた。服やスラックスの芝を払い、しわの寄ったマントを指先で軽く伸ばす。最後に本を拾い上げて傷んでないか確認すると、頬をわずかに緩めた。
 嫌味ではないだけに、よけいに腹が立つ。
(こいつ、いつか泣かす……!)
 内心、密かに拳を握りしめる。たぶん無理だろうが、いつか泣かせてやる――不可能でも何でも、とにかくそうでもしないと気が済まない。
 見つめてくるチョコボのつぶらな瞳からさりげなく目をそらし、ナインはため息をこぼした。
 こんな面倒な奴、見つけなければよかった。

 逃げたひなチョコボを探して魔導院の庭を走り回っていたエースは、図書館に面した裏庭の一角で足を止めた。
「あれって……」
 木立からはぐれた木が枝を広げる下に、ふたりの級友の姿があった。トレイとナイン。めずらしい組み合わせだ。仲が悪いわけではないが、つるんでいるところなど見た覚えがない。
 しかも、あまり雰囲気がよくない。
(ケンカ……じゃない。ナインがひとりで怒ってる)
 見ない振りをしたかったが、通り過ぎるという選択肢は却下せざるを得なかった。
 トレイの肩の上で羽づくろいをしているのは、逃げ出したひなチョコボの最後の1羽だ。身だしなみに常に気を遣う彼の肩に乗っていることにまず驚愕し、羽づくろいしていても気にする様子がないことにさらに驚いた。
 色々飛び散る――その色々の中身までは想像したくない――ことを知らないとも思えない。動物のすることだからと黙認しているのだろうか。
 それとも、意外とチョコボ好きだったりするのだろうか。チョコボも懐いているようだし。
 見る目が変わりそうだ。今までは、理知的だが少々ずれている仲間、くらいの認識だった。
「トレイ、ナイン」
 声をかけると、ナインははじかれたように、トレイはそこにいたことにはじめから気づいていたように振り返った。事実、気づいていただろう。彼は射手だ。視野も広いし、眼も速い。
 ナインは両手をポケットに突っこみ、がしがしとがに股で近づいてくる。エースはその場で足を止めた。ふんと、鼻を鳴らしたナインは、あごを突き出し、斜め下から睨みつけてきた。もはやチンピラだ。
 静かに歩み寄ってきたトレイは礼儀正しかった。軽く黙礼して、ささやかな笑顔を向けてくれる。
「おはよう、エース。チョコボの世話ですか?」
 ナインはおもしろくなさそうに視線をあさってに向けた。毒づく声が聞こえた気がしたが、たぶん、トレイに対してだろう。
「ああ、おはよう。トレイの肩にいるの、逃げたひななんだけど……」
「でしょうね。彼女とはずっと一緒でしたから、いじめられてはいないですよ」
 ひなチョコボは、トレイが差しだした掌に身軽に飛び降りた。ゆがけが気になるらしく、首を傾けながら軽くつつく。そばのナインがにらむように視線を向けると、チョコボはふいっと顔をそらした。
「どうぞ。仲間たちのもとへ戻してあげてください」
「あ、うん、ありがとう。トレイって、チョコボ好きなの?」
「彼らにはとても助けられています。嫌いになるはずがないでしょう。勇敢で、賢くて、愛情深い。その上、愛らしい」
 手渡されたチョコボは元気そうだった。ケガひとつなく、つぶらな目でエースを見上げてくる。
 成鳥となれば戦場を走ることもいとわず、懐いた者のため戦うことさえあるチョコボだが、ひな期には敵も多い。野良犬や猫に補食されてしまうことも皆無ではなかったし、鳥にいじめられることもあった。
「こいつで最後なんだ。全員無事で、助かったよ」
「それはよかった。私は戻ります」
 その手にあるのは、薄い書物だ。個人の名が記された哀惜の書。指に隠されて名は読めない。ゆかりある人物のものだろうか。
「戻るって……もしかして、チョコボを見つけて外に?」
「他になにがあるんです?」
 心底不思議でたまらないといった様子で、トレイは軽く首をかしげた。
「本を読もうとしたら、彼女の姿が見えたので」
 生まれてから日の浅いひなが、1羽きりで飛び回っているのが気になったという。時間もあることだし、誰かが探しに来るまで保護しておこうと考えたらしい。
 牧場まで連れてこなかったのは、本を読みたかったからだろうか。別に責める気はないが。
「オイ、こいつメスなのか?」
 ナインがチョコボを覗きこむ。エースは肩をすくめて見せた。
「さあ? 小さいうちはわかりにくいんだ。トレイが言うなら、そうじゃないか?」
 遠目でなにをどう見分けたのかはもちろんわからないが。
 ふと、ナインがなにかに気づいたように目を見開いた。トレイを見、エースを見、葛藤するように空を睨みつける。トレイが不思議そうに視線を追い、エースも見上げてみたが、刻々と姿を変えていく空があるだけだ。雲は青く翳り、空は金色を帯びる。
 間もなく夕暮れだ。
「オイ」
 ナインの声に振り返ると、全力で睨みつけられた。呼んでおいてその反応はないだろうとが思ったが、いつものことだ。気にしないことにする。
「てめえ知ってるか」
 けんか腰で詰め寄られても、なんのことかさっぱりわからない。
「なにを?」
「バックルが派手だとヤベェ理由」
「……それ、女の子に聞くとたぶんセクハラになるから」
 クイーンに訊けば血を見るだろう。レムに訊ねれば、彼女自身が知らなくとも、マキナに威嚇されるかも知れない――たぶん、彼は知っていると思う。
「なんでてめえが知ってて、俺が知らねんだ!? トレイは言わねえし」
「言っとくけど、僕も言う気はないよ」
 自分の噂にこんなことでイロモノ属性をつけたくない。そうするくらいなら、ベヒーモスとの一騎打ちの方がまだましだ。
 業を煮やしたらしいナインが口を開く。
 鐘が、鳴り響いた。
 心臓が跳ねた。級友たちを見れば、その顔は戦士のものへと変わっている。
「緊急招集ですね。行きましょう」
「下手したら夜戦だな」
 チョコボは誰かに頼むしかない。
「上等だ! 全部俺がぶっ飛ばしてやるぜ!」
 緊急招集の鐘は戦の嚆矢。

 14人の朱き戦士たちが戦場に舞い降りる。彼らに、クリスタルの加護あれ――。

*  *  *

 FF零式でフライングしてみました。
 たぶんトレイを気に入ると思うのですが、彼のうんちく語りとか語り出すと止まらないという部分に、意外と苦戦しましたorz こんなに感傷的な人ではないと思います。
 死人の書は想像の産物です。実際には、こんなものを悠長に残す時間はないと思う……。